景色を探す。TOKINOHA×UTSUWA コラボ茶碗「滴り」
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今日はTOKINOHAとUTSUWAがコラボした茶碗の一つ、「滴り」のご紹介です。
滴りは片口の茶碗です。片口というのは、注ぎ口がついているという意味です。
お抹茶をいただく際には、注ぎ口は避けましょう。

茶碗として販売しておりますが、注ぎ口があるので幅広い使い方ができます。可能性を秘めた茶碗です。
たとえば、お抹茶を点ててミルクに注げば、抹茶ラテとして楽しむこともできます。
伝統から外れると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はお茶をもっと身近に、そして楽しく感じていただきたいと考えています。

器を褒める時に、景色が良いという表現をします。
土や炎から生み出された自然の風合いを景色と呼ぶのです。
茶碗の景気は中に入るものによっても変化します。
時と場合に応じて、いつものまったく違う景色を見せてくれるのです。
つまり、あなたにしか見つけられない景色があるのです。
ぜひ、その景色を探してください。

「滴り」という銘は、何かを注いだ際に滴り落ちる雫をイメージして名付けました。
注ぐという言葉にはさまざまな意味があります。
水やお茶を注ぐだけでなく、愛情を注ぐという言葉があるように、気持ちを伝えることもまた注ぐということです。
注げば満たされる。
滴り落ちる最後の一滴まであなたの思いを注ぎ込む。
この一碗が多くの人の心を通わせるきっかけとなりますように。
